こんにちは、マッピーです。
本日は、つみたてNISAとiDeCoに関するお話です。
当ブログでは、今まで資産形成につみたてNISAとiDeCoは欠かせないということをお伝えしてきました。
早速始められた方もいらっしゃると思いますが、金融機関は考えて選んでいますか?
「ネット証券で開設した」「前から口座を持っていたので近くのメガバンクで始めた」など様々な方がいると思います。
iDeCoやつみたてNISAは国が用意した制度ですが、実は金融機関によって手数料や商品ラインナップ、サービス等が異なるのはご存知でしょうか?
選んだ金融機関によっては損をしているかもしれません。
知り合いで「つみたてNISAを始めたが、近くのメガバンクで口座開設をした」という話を聞いたので、金融機関選びの重要性についてもお話したく記事にしてみました。
これから始める予定の方も既にスタートしている方も、是非参考になればと思います。
iDeCoの金融機関選びを間違えると、これだけ手数料が変わる!
まずは手数料についてです。
つみたてNISAはどの金融機関を選んでも手数料は同じです。
しかし、iDeCoについては選んだ金融機関によって手数料が変わってきます。
加入時にかかる初期費用はほとんどの金融機関で同じ2,829円ですが、毎月かかる口座管理手数料については異なる場合があります。
例えば、楽天証券やSBI証券、マネックス証券などのネット証券は横並びの171円となっていますが、メガバンクの三菱UFJ銀行と三井住友銀行は431円、ゆうちょ銀行430円と、ネット証券と比べると数百円もの差が出ることがわかります。
【差額の例】メガバンク431円-ネット証券171円=毎月の差額260円(年間3,120円、20年間で62,400円)
これだけの差が出てしまいます。
長期に渡って資産形成をしていく上で無駄な手数料を削るのは非常に重要なことであり、この毎月の数百円の差が後々大きな差となって現れます。
そのため、口座管理手数料の安いネット証券で始めるのがオススメです。
選ぶならネット証券一択!iDeCoとつみたてNISAもラインナップはこれだけ違う。その他にメリットも。
口座管理手数料だけでなく、商品ラインナップについても重要な要素です。
例えばつみたてNISAでは、メガバンクの三菱UFJ銀行のラインナップは12本、三井住友銀行とみずほ銀行に至ってはわずか3本しかありません。
そして、いずれの銀行もemaxis slimシリーズなどの信託報酬最安値のファンドが1つもないのです。
最低積立額も、三菱UFJとみずほ銀行は毎月1,000円からですが、三井住友銀行は毎月10,000円からで10,000円単位のみです。
一方でネット証券は、例えば楽天証券のつみたてNISAのラインナップ数は177本、SBI証券も175本、マネックス証券は151本と非常に豊富です。(いずれも全て2021年9月2日現在)
さらに、これらのネット証券は全て100円からと少額で始められるので「初めてつみたてNISAで積立投資を始めるけど、少額からスタートしたい」という方にも対応できます。
また、楽天証券もSBI証券もクレジットカードによる積立投資に対応しており、カードのポイントも獲得できます。
楽天証券は楽天カード決済で1%の楽天ポイント(2022年8月まで、9月より一部の投信を除き0.2%)
SBI証券は三井住友の一般カード決済で0.5%Vポイント(ゴールドカード1%、プラチナカード2%)
0.2%~2%のポイントが付くということは、その分だけファンドを値引きで購入できているのと同じなので、とてもお得です。
また、マネックス証券は2022年2月25日より、マネックスカードによる積立投資を開始する予定で、1.1%のマネックスポイントが付与されます。
※いずれも、全て月5万円までです。
次にiDeCoですが、iDeCoについては、三井住友銀行の商品ラインナップは29本、三菱UFJ銀行は33本、みずほ銀行は30本、楽天証券は32本、SBI証券37本、マネックス証券27本です。(いずれも2021年9月2日現在)
iDeCoはつみたてNISAのように商品ラインナップ数に違いはありませんが、信託報酬の安い優良ファンドはネット証券の方が豊富でした。
このようにネット証券は、信託報酬の安いファンドが豊富であり、選ぶならネット証券一択というわけです。
一度選んだ金融機関は後からでも変更もできる!ただし、条件があり、iDeCoの場合は特に注意が必要
「iDeCoもつみたてNISAも近くのメガバンクで始めちゃったけど、変更したい。どうすればいいの?」という疑問もあるでしょう。
結論から言うと、どちらも変更はできます。
つみたてNISAの変更は、変更したい年の前年10月1日から変更したい年の9月30日までに行う必要があります。過ぎると次年度の扱いになってしまいます。
ただし、変更したい年の1月1日以降に、変更する前の金融機関のNISA口座で買付けをしていた場合は、その年の分については金融機関を変更はできないので要注意です。
↓詳しくはこちらの金融機関の変更をご覧下さい。
つみたてNISAに関するよくある質問|日本証券業協会(日本証券協会HPより)
そして、iDeCoの金融機関の変更については注意が必要です。
何故なら、つみたてNISAと違い手数料がかかってくるためです。
その手数料とは、現在のiDeCo口座がある金融機関が他社へ資産を移すための手数料と、新しくiDeCo口座を作る金融機関が受け入れるために徴収する手数料になります。(金額も金融機関によって異なります)
そして他社へ資産を移す場合には、運用商品をそのまま持ち運ぶことはできず、一度売却して現金化した後に再買い付けの必要があります。
手数料も数千円程度かかる金融機関もあります。
さらに数ヶ月の間は事務処理期間があり、運用商品の売買もできなくなります。
このようにiDeCoの場合、他の金融機関に変更するには多くの手間やデメリットもあるため、よく検討した方が良いでしょう。
以上、今回はつみたてNISAとiDeCoの金融機関選びの重要性についてお話しました。
iDeCoもつみたてNISAも優秀な制度ですが、金融機関を適当に選ぶと将来の資産に大きな差となってきます。
それでは。
・iDeCoは金融機関によって口座管理手数料が異なり、基本的にネット証券が安い
・つみたてNISAもiDeCoも商品ラインナップは、ネット証券が豊富
・ネット証券なら信託報酬が安いファンドが揃っている
・つみたてNISAはネット証券なら100円から積立できるところが多く、カード決済ができればカードのポイントも付与される
・つみたてNISAもiDeCoも後から金融機関を変更できるが、条件もあり、特にiDeCoはデメリットも多いため注意が必要