このブログでは、つみたてNISAやiDeCoなど、将来のためにコツコツと積立投資で資産形成をしていく方法を勧めてきました。
既に興味を持ってスタートした方、始めるか悩んでいる方、これから始めようと考えている方など、様々かと思います。
中には「そんなチマチマやっていられない」「もっと短期で儲かる方法を知りたい」「ハイリスクハイリターンで一発逆転する」もしかしたらこのように考えている方もいらっしゃるかもしれません。
結論から申し上げると、短期で確実に儲かる方法は存在しません。
あるとすれば、詐欺か超ハイリスクハイリターンの金融商品で、失敗すれば大金を失う可能性があります。
ハイリターンを要求するあまり、怪しい金融商品に手を出してしまっては全て無駄になってしまいます。
例えば、知人等に勧誘され「元本保証で毎月2%の配当がもらえる投資信託を紹介された」「海外の金融機関が投資しているため高利回りが約束されていると聞いた」な、このようなものはほぼ全て詐欺だと思ってください。
短期で大きなリターンを得たいと欲望が出て詐欺に引っ掛かってしまっては、儲けるどころか逆に大金を失う結果になってしまいます。
管理人のマッピーも、昔騙されてしまって大金を失った経験があるので、その経験も踏まえて投資詐欺の特徴などをお伝えしたいと思います。

投資詐欺のフレーズ「元本保証・高利回り・確実に儲かる・ここだけの話」これはほぼ確実に詐欺です
「このヘッジファンドに投資をすれば、毎月2%の配当が得られ年間にすると24%、例えば1,000万円を出資すれば毎月20万円もの配当収入が得られます。プロのファンドマネージャーが市場を徹底的に分析して投資をしているため、一般の投資信託では実現できない高利回りの配当が出せます。また、元本も保証しているので安心です。」
このように聞いてどう思いますか?
マネー知識が高い方ならすぐに詐欺だと気付く一方、そんな魅力的な投資ならやってみたいと興味を持った方もいらっしゃるかと思います。
これは実際、管理人のマッピーが初めて投資詐欺に遭った際に勧誘してきた知人から聞いた言葉です。(多少のアレンジはしています)
当時は金融知識はほとんどなく、ネットで調べても大した情報はなかったため、つい話に乗ってしまいました。
年利24%は場合によっては達成できる可能性もありますが、「毎年」「確実に」というのは不可能です。
それだけのリターンが得られるなら、リスクも相当高いものになるはずで、今は詐欺師もあの手この手で騙そうとしてくるので、別の手口で勧誘してくる可能性もあります。
銀行でもないのに元本保証をうたっていれば出資法違反ですし、高利回りを売りにしていた場合、何を根拠に高利回りを約束できるのか?投資先はどこなのか?疑ってかかるべきです。
ウマイ話には必ず落とし穴があるのです。
そもそも、「投資」である以上、儲かることもあれば損することもあります。
定期預金でもないのに確実に年利○%なんてありえず、万が一高利回りであればそれだけ高いリスクを負うことになるはずです。
これはあくまで例えで、定期預金で年利24%なんてものもまずありえない話ですが。
「元本保証」「高利回り」「確実に」「ここだけの話」このように言われたら100%詐欺だと思いましょう。
確実に儲かるなら、何故そんな上手い話を見ず知らずの他人に教える必要があるのか?それなら苦労してまでわざわざ個人からお金を集めなくても自分でやればよいわけです。
こう考えると、突っ込みどころ満載でしたね。
「元本保証」「高利回り」この辺りのフレーズに引っ掛かってしまう方が多いようで、日本人は「損はしたくない、でも儲けたい」という欲望があるのかもしれません。

投資詐欺のほとんどは、ポンジ・スキームである
多くの投資詐欺はポンジ・スキームと呼ばれる手口だと言われています。
ポンジ・スキームとは、高利回りを売りにして投資家からお金を集める詐欺の手法です。
そして、集めたお金を実際に「配当」として投資家へ配ります。
投資家は毎月配当を入ってくるので、あたかも配当収入があったと勘違いしてしまいますが、実際は運用などせず、集めたお金をそのまま配っているだけです。
配当が配られるので投資家は信じてしまいますが、こんなこと続けていたら回らなくなり、いずれ破綻してしまいます。
最初の数ヶ月間は配当は出して投資家に信用させておき、そこから別の人を紹介してもらい、新規顧客を集めてさらに投資をさせようとしてきますが、そんなの続くはずもなく途中で消えるわけです。
ポンジ・スキームは昔からある手口で、現在でもこの手口を使った詐欺が多いので十分注意が必要ですね。
現在は暗号通貨(仮想通貨)などを利用した投資詐欺も増えている
以前は、ヘッジファンド、私募ファンド、未公開株、社債、海外不動産投資など、投資詐欺に利用されるケースが多々ありました。
しかし、現在は暗号通貨(仮想通貨)を利用した投資詐欺も増えているようです。
例えば投資セミナーや知人の紹介などから勧誘され「必ず値上がりする」などと言われたら要注意です。
暗号通貨は、1日で数十パーセントも値動きすることもある非常にハイリスク・ハイリターンの金融商品です。
上手くいけば大儲けできる可能性を秘めている一方、下手をすれば大損する危険も高いのです。

値動きはプロでも予想できないことは株などと一緒で、何を根拠に必ず値上がりすると言い切れるのでしょうか?
また、そのようなところで勧誘された暗号通貨は、現在流通しているビットコインやイーサリアムなどの実在している暗号通貨ではなく、詐欺師が架空で作り上げた偽物の暗号通貨かもしれません。
そうであった場合、数十%の損失どころか投資した資金全て失う危険性が高いでしょう。
「暗号通貨」と言われた場合、実在するものであったとしてもリスクが非常に高いので初心者が手を出すべきではありません。
この時点ですぐにお断りするべきです。あなたの大切な資産を守るためにも。
こんなところに資金を投入するくらいなら、つみたてNISAやiDeCoなどで、全世界や先進国、米国に代表される、低コストで運用できるインデックスファンドを買った方がいいでしょう。




騙されたくなければ、証券会社で売っている金融商品以外買うな!投資の神様ですら平均リターンは20%強!
ここまで投資詐欺の手口をいくつかお伝えしてきましたが、ここで挙げたのはほんの一例で、他にも詐欺の手口はまだまだたくさんあるでしょう。
では、初心者の方が投資詐欺から身を守るにはどうしたらよいのでしょう?
一番簡単なのは証券会社で買える金融商品以外は一切手を出さないことです。
それならお金を騙し取られてしまい、全て失ってしまうということはありません。
最悪の場合でも、運用が上手くいかず損失を出してしまうくらいでしょう。
運用が上手くいかなかったのは詐欺ではありませんので、また違った話になりますが。
また、証券会社で買えるもの以外は全て詐欺というわけではありませんが、これだけでほとんどの投資詐欺は防げるでしょう。
それでも証券会社以外で金融商品を買いたいと思ったのなら、その金融商品があまりに高い年利ではないか確認しましょう。
投資の神様と呼ばれる、ウォーレン・バフェット氏ですら平均利回りが20%強なのですから、これより高い利回りを提示されたらまず詐欺と疑うべきです。
一般人がこの方より高いリターンを出すことなどまず不可能ですし、もし仮にそんなもの存在したとしても、一般の方に話が降りてくることはありません。
以上、今回は投資詐欺の特徴についてお伝えしました。
ここで書いたのはほんの一部であり、世の中には多くの詐欺手口があるため、十分に気をつける必要がありますね。
投資詐欺についてもっと深く知りたい方は、インターネットで検索すれば色々と出てきますので、ご自分でも確認してみてください。
それでは。

・短期で確実に儲かる方法は存在しない、あるとすれば超ハイリスク・ハイリターンか詐欺
・「元本保証、高利回り、確実に儲かる、ここだけの話」これらのフレーズはほぼ詐欺である
・「投資」である以上、儲かることもあれば損することもある
・投資詐欺のほとんどは高利回りを売りにして投資家からお金を騙し取るポンジ・スキームである
・暗号通貨を利用した投資詐欺も多い、暗号通貨は実在するものでも1日で数十%も値動きするハイリスク・ハイリターンの金融商品である
・証券会社で買える金融商品以外は買うな!投資の神様のウォーレン・バフェットですら平均年利は20%強なので、これ以上の利回りを提示されたら疑うべし