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カードに身に覚えのない請求、本当に不正利用?忘れていたり家族利用やオーソリの可能性も

皆さん、クレジットカードを使っていて身に覚えのない請求を見たことはないでしょうか?

例えば、「明細を確認すると○○店と出ていたけど、そんな店に行った覚えはない」「そのお店は利用するけど、そんなに使った覚えはない」「明細は見ていないけど、使っていないのにカードの利用可能額を確認したら減っていた」「使っていないのにカード会社から利用通知が届いた」などなど。

以前にクレジットカード会社に勤務していた際に、このような問い合わせがかなり多くありました。

もちろん、本当にクレジットカードが不正利用された例もありますが、中には不正利用ではなくて、本人が忘れていただけであったり、家族が利用していたのに確認していなかったり、そのようなケースも多いのです。

そこで今回は、不正利用と思われるクレジットカードの利用があった場合、どうしたらよいのか、そんな方のために記事にしてみました。

不正利用と騒ぐ前に、まずは明細をもう一度よく確認

使っていないのに利用通知が届き、慌ててカード会社に連絡をする方もいるかと思いますが、ちょっと待って。「不正利用だ、恐い!」と騒ぐ前に、本当にその利用が不正利用なのか、カード会社の明細をもう一度よく確認してみて下さい。

例えば、ご自身で使っていなくても家族がカードを利用して買い物した可能性や、実際に利用した店舗でなくても、加盟店名が違って明細に載る場合もあります。

実際、カード会社に入る問い合わせでは、不正利用と申告があるも、後で調査をしたら実際はご自身やご家族の利用だったということが多いのです。

なので、まずは本当に心当たりがないかよく確認してみて下さい。

利用したことを忘れているだけかもしれません。

また、お子様がいる方で「お子様が両親のクレジットカードを勝手に使ってゲーム課金などに使っていた」なんて例もあります。

利用明細書に載っているのがゲーム会社であったため、「ゲーム課金なんてしないので不正利用だ」とかなり強く訴えてきましたが、後で調査した結果、子供が親のクレジットカードを財布から抜き出してゲーム課金に使っていたことが判明しました。(・・;)

この方は、カード会社に最初はかなり強いクレームをしていたため、子供の利用であったことが発覚した後日、急に態度が変わって申し訳なさそうに謝っていたそうです。^^;

1円や200円の利用通知は、オーソリの可能性もある

中には、明細には載っていないのにカードの可能額から引かれている場合やカード会社によっては利用したらリアルタイムで通知が届くところもありますが、例えば1円や200円などの身に覚えのない利用通知が来る場合もあります。

それを見て不正利用だと勘違いしてしまう方もいるでしょう。

明細に出ていないのは、現時点ではまだ本売上として請求が上がっていないので、1円や200円の通知は、お店側が「そのカードが本当に有効なのか、決済ができるのかチェック」するためのオーソリゼーション(利用確認)の可能性が高いので、その時点ではあまり心配しなくても大丈夫です。

要はそのカードが有効かどうかを確認しているだけなので、そのような利用通知が届いた場合、カードの確認さえ取れればあとで請求されることはほとんどありません。
早ければ1時間もしない内に、遅くても1ヶ月以内にはカードの可能額が戻ることがほとんどです。

ちなみにこのブログで紹介したKyash Cardや、Google Payでもオーソリはあります。↓参考にリンクを載せておきますので確認してみてください。

それでも身に覚えがなければカード会社に連絡しよう!60日前までなら全額補償される

それでもその利用に心当たりがない場合は、速やかにカード会社に連絡をしましょう!

不正利用の可能性があった場合は、カード番号が漏れている危険性も考えられるので、まずは現在のカード停止をしてカード番号を変えての再発行を勧められます。

カードを紛失したなど、こちらに過失がなければ無料で対応してもらえることが多いです。

そして、その利用が自分の利用でないことを伝えると、カード会社で調査をしてもらえ、後日調査の結果、第三者利用と判断されれば全額補償してもらえます。

ほとんどのカード会社では、届け出をしてから遡って60日前までは補償してもらえるので、それまでに届け出をしましょう!
その期間を過ぎてしまうと補償の対象外になる可能性が高くなります。

ちなみに、ご自身の利用なのか確認をする前に先にカード会社に連絡をしてカードを停止してしまった場合、同じカード番号では復活できない場合もあるので注意が必要です。

管理人のマッピーがカード会社に勤務していた時、普段は明細を見ていなく、たまたま気付いて6ヶ月以上経ってから連絡してくる方や、不正利用だと騒いですぐにカードを止め、後で確認したら家族利用であった、そして停止したカードを元に戻せなくなった方など、本当に多くのお客様がいました。

なので、日頃から利用明細を確認することはとても重要ですね。

ちなみにご自身のカードがあとどのくらい使えるのか知りたい場合も、カード会社に連絡するか、専用サイトでほとんど確認できます。

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ただし、不正利用であっても、利用者に重大な過失があった場合は補償してもらえる可能性は難しいため、カード裏面にサインは必ずして、暗証番号は誕生日など推測しやすい番号は避けましょう!

今回は、クレジットカードの不正利用についてお伝えしました。
日頃から利用明細はチェックを心がけ、上手にカードを利用していきましょう!

それでは

今回のまとめ

・不正利用と判断する前に本当に不正利用なのか、まずは明細などをよく確認

・家族利用の可能性もあるため、家族にも確認

・1円や200円などの少額の利用通知はオーソリの可能性が高いので、実際に請求されることはほとんどない

・不正利用であるとカード会社に認められれば、届け出から遡って60日までは全額補償してもらえる

・利用者に過失がなければ、無料でカード番号を変えて再発行してもらえることが多い

・利用者に重大な過失があった場合、補償してもらえる可能性は低い