このブログでは、つみたてNISAやiDeCo、LINE証券による投資など、いくつかの投資を勧めてきました。
しかし、中には「お金がないから投資に回せない」「資金を出せてもほんの少しだからやる意味がない」といった方もいるでしょう。
はたして本当にそうでしょうか?
家計を見直してみると、多くの家庭で削れるような無駄な出費が出てくるはずです。
例えば格安SIMに変えたり、不要な保険に入っていないかなど、固定費を安くできる方法は割とすぐに見つかるはずです。
特に固定費は一度削れば継続するので、まずは固定費を削減できるよう考えてみましょう。
↓固定費削減についてはこちらで記事を載せていますので、よろしければ参考にしてみてください。
そして「少額投資ではやる意味がないのでは?」といった声もあります。
例えば毎月3,000円の積立投資をした場合、年間36,000円投資したことになり、仮に年利5%で運用できても年間の利益は1,800円にしかなりません。
確かに数字だけ見れば「これではやる意味がないだろう」と思われますが、そんなことありません。
少額投資でもしっかり継続することにより効果は十分にあります。
それは何故か?そこで今回は少額投資のメリットとデメリット、そしてその理由について解説していきたいと思います。
お金はないけど、投資に興味のある方は是非最後までお付き合い下さい。
メリットその1:長期と福利効果により資産が雪だるま式で増えていく
少額で積立投資をした場合、元の金額が小さいので確かに得られるリターンは小さいです。
しかし、時間はかかりますが、長期と福利効果によりある程度の大きな資産を作ることは可能です。
先程も少し説明しましたが、毎月4,000円の積立投資だと年間積立額は48,000円、毎月6,000円の積立投資だと年間積立額は72,000円となり、仮に年利5%で運用できても48,000円×5%=2,400円、72,000円×5%=3,600円。
どちらの場合も数千円の利益にしかなりません。
では、これを長期と福利で運用した場合はどうでしょう?年利5%と仮定してシミュレーションしてみました。
毎月4,000円積立 | 毎月6,000円積立 | 毎月10,000円積立 | |
1年後 | 49,115円(元本48,000円) | 73,673円(元本72,000円) | 122,789円(元本120,000円) |
5年後 | 272,024円(元本24,0000円) | 408,036円(元本360,000円) | 680,061円(元本600,000円) |
10年後 | 621,129円(元本480,000円) | 931,694円(元本720,000円) | 1,552,823円(元本1,200,000円) |
20年後 | 1,644,135円(元本960,000円) | 2,466,202円(元本1,440,000円) | 4,110,337円(元本2,400,000円) |
30年後 | 3,329,035円(元本1,440,000円) | 4,993,552円(元本2,160,000円) | 8,322,586円(元本3,600,000円) |
なんと、30年後には月4,000円の積立てでも300万超え、月10,000円なら800万円を超えています!
このように、時間さえかければ少額投資でもかなり大きな資産になることがわかりました。少し節約をすれば毎月数千円の資金を作ることはそこまで難しくはありません。
20年後、30年後にここまで大きな資産となればやってみる価値はあるかと思います。
ちなみに上記の結果は↓こちらでシミュレーションしてみました。自分で投資をしてみたい金額を入れて試してみてください。
積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券(楽天証券HPより)
メリットその2:投資経験が積めるので経済の勉強にもなる
少額投資をやるメリットは、長期と福利効果だけではありません。
実際に投資をすることにより、経済の勉強にもなり投資の経験値が貯まります。
何を買ったら良いのか、何から始めたら良いのか、株?投資信託?スタートするに当たりまずはいろいろと調べると思います。
中にはよくわからないから、人気ランキングの中から選ぶ方もいるかもしれませんが、それはそれで後で学ぶきっかけになります。
例えば積立投資であれば、数年~数十年単位の長い期間投資することになるでしょうが、それだけの長期間なら、暴騰もあれば暴落が来ることも数回はあるかと思われます。
暴落が起きれば何故暴落したのか、これからどうしたら良いのか、気になって自分なりに調べたりするようになるはずです。
「人気ランキングの中から選ぶのではなく、もっと考えて選べば良かった」「この投信は前に選んだものより手数料が安かった」などなど、いろいろとわかってくるでしょう。
その結果「投資」というものを全くやってこなかった人と比べて、経験値が圧倒的に違います。
つまり、少額でも投資をしてきた方は投資の経験値が貯まっており、何もしなかった方より明らかに投資に強くなっているでしょう。
この経験こそが最大のメリットと言えます。
メリットその3:リスクが小さいので、万が一損失が出ても大損する可能性は低い
少額投資によるメリットは、得られるリターンも小さいですが、リターンが小さいということは万が一損失があった場合でも少なくて済むということ。
そう、リスクが小さいのです。
大きな資金を投資している方なら確かに得られるリターンも大きいのですが、逆に言うと損失を被った時も大きいということ。
例えば株や投資信託を購入して早い段階で暴落に遭ってしまった場合、いきなり大きな資金を投資していたとしたらショックも大きいと思われますが、少額であれば金額も小さいので、受けるショックも小さく精神的なダメージは少なくて済みます。
長期分散投資をしていれば一時的な暴落など全く気にならないのですが、初めて投資をスタートする初心者には辛いものでしょう。
といっても、損失を確定しなければまだ損をしたことにならないので、暴落が来てたとしても慌てて売らずにそのまま続けることをオススメします。
※長期と言えど、個別株はリスクが高いので初心者には投資信託(インデックスファンド)がオススメです。
管理人のマッピーも、昨年のコロナ騒動で当時は所有資産が30%程下落しましたが、売らずに積立投資を続けたことにより、現在は逆に30~40%程のプラスになっています。
暴落時にも慌てずしっかり継続していくことが資産形成する上での重要なポイントです。
デメリットは、得られるリターンが小さい
では少額投資によるデメリットはないのか?もちろんあります。
ここまで読んできたあなたは既にお気付きだと思いますが、投資金額が小さいから得られるリターンも小さいのです。
長期と複利効果により時間さえかければある程度大きな資産になる可能性は高いですが、数年程度で大きな資産になるものではありません。
そのため早い段階で大きな利益を得たいという方には向きません。
これが少額ではなくある程度大きな金額を投資したとしても、積立投資はすぐに大きな利益を得られるものではありませんが、投資金額が小さければさらに時間はかかります。
このことに気付かず「投資なんて全然儲からない」と数年以内に辞めてしまうのは大変もったいないですね。
少額投資を通じてまずは投資というものを学んで、今後は投資金額を増やしていくなど積極的に資産形成をしていくことがオススメです。
以上、今回は少額投資でも続けていくことにメリットがあるかどうかの解説をお伝えしてきました。
これから投資を始めようか迷っている方がいましたら、是非始めるきっかけになればと思います。
それでは。
・お金がなくても固定費を削減すれば数千円程度の投資に回せる資金は作るのは難しくない
・少額投資では得られるリターンは小さいが、長期と福利効果で時間さえかければ大きな資産となる
・投資経験が積めるので経済の勉強にもなり、投資に強くなる
・投資金額が小さいのでリスクも少なく、大損する可能性は低い
・大損する可能性は低いが、得られるリターンも少ない